身体の状態に合わせた福祉用具を活用し、人力のみの移乗を行わないノーリフティングケア。ご利用者の生活の可能性を広げ、スタッフの身体を守る介護技術であると考え、会社として取り組みを進めてきました。
この度、ノーリフティングケア先進国のデンマークから来日中の講師に、研修をしてもらう機会に恵まれました。2月10日、ローズライフ京都にての3時間の研修で、ホームのグループ長、リハビリスタッフ、介護職員初任者研修の講師を努めるスタッフなど、ケアの中心となるスタッフ18名(介護士12名、看護師2名、セラピスト4名)が参加しました。
日々、現場でノーリフティングケアに取り組んでいるスタッフですので、質問の内容も具体的で熱が入ります。「このような状態のご利用者に対しては、どうすればより良いケアができるのか?」「こんな場合は?」「ここが困っているのだが、もっと良い方法は?」。
デンマークで、30年前から現場で積み重ねてきたノウハウを基に、福祉用具の使い方のバリエーションをお伝えいただきました。
例えば、2枚を重ねて使っている摩擦取りのためのシートを、M字折りにして4枚にすることでより摩擦を少なくする・・・。
即実践できる知識に、「なるほど!」「是非、○○さんのケアに早速取り入れたい。」とスタッフ。学びの多い3時間は、あっと言う間にすぎ、参加したスタッフからも「もっと時間がほしい」「是非第2回も」との声が上がりました。
はるばるお越しいただいた講師の方からも、「皆さん現場で日々実践されているだけあって、質問内容も具体的で、非常に密度の濃い研修でした。また第2回も実施の機会があれば是非参りたい」と嬉しいお言葉をいただきました。
自らの介護技術の向上が、ケアの質を上げ、その方らしい生活の実現につながっていく。そのために、私たちはこれからも学び続けます。