「あなたのケアは大丈夫?」地域のケア職向けセミナーが開催されました!

2月24日(日)に、ローズライフ京都の多目的ホールにて、介護や看護、リハビリテーション専門職など、地域のケア職にむけた公開セミナーが開催されました。

主催のナチュラルハートフルケアネットワークは、「人に優しいケア」=「自律支援を推進し、力任せの介護による二次障害を作らない環境やケア」を拡げる活動を全国で行っているボランタリーな団体です。

「その方の潜在能力を活かし、その方らしい暮らしを支えるケア」を目指し、持ち上げない、抱え上げない介護(ノーリフティングケア)に取り組んできた当社も、従来から関わりがあり、本研修には、当社のスタッフも、受講生、講師両方の立場で参加させていただきました。

写真:講義風景
負担のかかるケアの事例を見て、自らのケアを振り返る

「あなたのケアは大丈夫?」と題したこのセミナーでは、最初は講義にて、日頃なんとなく提供されているケアのうち、ケアを受ける側、提供する側のお互いにとって負担が大きいケアについて学びました。
担ぐ、引き上げる、引きずる、といった力任せのケアは、ケアを受ける方に痛みとそれに伴う緊張を与え、身体のこわばりにつながっていきます。加えて、ケアを提供するスタッフにも腰痛を引き起こします。
一生懸命ケアをしているのに…とても悲しくやりきれないことです。

写真:ポジショニング
シートを使ったケア。真剣なまなざしです。

次にグループワークでは、崩れた姿勢で座ることで生じる心身のデメリットについて、意見を出し合いました。
崩れた姿勢の積み重ねが、身体の痛み、こわばりにつながり、それが生活の幅を狭め、人生の喜びを奪い…そしてついに生命にまで悪い影響を及ぼすことを改めて認識し、ご利用者の崩れた姿勢を正しい姿勢に直すことの大切さを実感しました。

状態に応じて様々な福祉用具を活用しています
様々な福祉用具があり、適切な活用がより良いケアにつながります。

最後に福祉用具を活用して、座り姿勢を直す実技、抱え上げずに車いすに乗り移る実技を実習しました。
福祉用具を使うと本当に、優しくケアできます。

お互いが笑顔になれるケアを目指し、もっともっと、色々な事を学びたいと思えるセミナーでした。今日の学びを、明日からのケアにつなげていきます!!