先輩からのメッセージ

介護職トレーナー:永田枝織

守口デイサービス
介護職トレーナー(リーダー)

永田 枝織

2010年入社【新卒】 守口デイサービス 勤務

明るく元気に!守口デイサービスセンターのムードメーカー。その裏に持つ、確固たるプロ意識。

入社のきっかけ ― 専門学校の先輩に誘われて

介護職になりたい、と漠然と思ったのは、中学生の時でした。NHKの番組で、介護施設で働いている方の特集をしていて、とても温かで優しい人でした。私も大人になったら困っている方の手助けが出来る温かな場所で働き、心優しい大人になりたいなと思ったのが始まりです。

ALSOKライフサポートに入社したのは、福祉専門学校の先輩が働いていて、「いい会社だからおいでよ」と声をかけてもらったのがきっかけです。

写真:先輩と共に

働く上で心がけていること ― 「明るく元気」と「落ち着き」の両面を

私は、「健康運動実践指導者」という資格を持ち、デイサービスセンターに来てくださるご利用者に、その方に合った運動メニューの提案をしています。腰痛や膝痛などの身体的事情や、脚力をつけたい、しっかりと歩きたいなどの目標に応じて、社内の理学療法士や作業療法士と協力して、運動を組み立てていきます。社内では「介護職トレーナー」と呼ばれています。

運動を継続していただくには、ご利用者の気持ちの面でのフォローも、とても重要です。

私が、皆さんの前に出て、お声掛けしながら体操をする時は、やはり「元気に明るく」を心がけています。ご利用者にもスタッフにも元気が伝わっていくと良いなという思いがありますね。

一方で、お一人お一人と向き合う時には、落ち着いてお話をお聞きすることを心がけています。歳を重ねると、今までできていたことができなくなったり、親しい方との別れをご経験されたりと、悲しい感情も増えてきます。

そう言ったお気持ちに寄り添い、その方のことを深く知ることで初めて、運動を継続するための前向きな気持ちをつなげていくことができると思っています。

心に残るエピソード ― できなくなったことが、運動を通して、できるようになる喜びを

写真:集団体操


両股関節を手術され、足を90度までしか曲げることが出来ない女性のご利用者がいました。

その方は手術をする前はご自宅で入浴が出来ていたのですが、手術後は足を曲げることへの不安が強く、浴槽に入れなくなってしまいました。

デイサービスをご利用されるようになり、リハビリでの目標を尋ねると「もう1度自宅の浴槽に入りたい」とのお言葉でした。

目標を達成するために、まずご自宅の浴槽の高さを測ってきていただき、私たちは浴槽の高さに合わせた台をご用意しました。デイサービスにお越しなる度に、一緒に跨ぎ動作の練習を行います。本当に一生懸命取り組んでくださいました。

練習を1カ月以上続けられ、遂に「昨日お湯のない浴槽で跨げるのか試してみたら跨ぐことができてん!」と嬉しそうに報告して下さった時のお顔は忘れません。その後も自信がついたのか、お湯をはった浴槽も入れるようになり、今まで諦めていた「自宅での入浴」ができるようになりました。

ALSOKライフサポートで働く前までは、高齢者の運動は「健康のためにやっている」としか思っていませんでした。しかし、高齢者にとって運動とは「出来なくなってしまったことが、また、出来るようになる」=「諦めていた夢や目標が達成できる」ことなんだなと思うようになりました。

ご利用者と、「夢や目標に向かって一緒に頑張ることができる」ことは、とても刺激的でやりがいのある仕事だなと日々、感じています。

今後の目標 ― 「寄り添う大切さ」を伝える存在に

介護関係の悲しいニュースが多く、本当に心が痛みます。高齢化社会になり、たくさんの介護施設が増え、色々な職員がいると思いますが、本当にご利用者に心から寄り添えている職員は少ないような気がします。

介護職員の関わり方によって、ご利用者の生活の質が変わってくると思うので、最期に「楽しくて良い人生だった」と思ってもらえるような関わりをし日々を過ごして頂きたいですね。

ですので、もう少し自分が成長できたら、「心から寄り添えた介護をすると、自分もご利用者も幸せな気持ちになれる」ということを伝えていきたいです。

プライベート ― 息抜きもしつつ、ついつい仕事のことも

出かけるのが好きなので、もっぱら休日は外にいることが多いです。

自然を味わいに出かけたり、好きなアーティストのライブに行ったり、大人数でBBQをしたり。

でも仕事も好きなので、連休が続くと、「今日、〇〇さんはどう過ごされているかな」とか、「明日は〇〇さんと、こんなお話をしようかな」とか、仕事のこともしょっちゅう考えていますね。